青春時計


青春時計 (富士見ミステリー文庫)

青春時計 (富士見ミステリー文庫)


あらすじ

高校生・聖司と駿介は春休みの学校で一人の少女と出会う。彼女は休み後に留学予定で、その前に思い出の時計塔を見にやってきたという。しかしそれは壊れていた。二人は、少女・慧のために修理することを誓うが――


感想

この小説は、あるストーリーを聖司、駿介、慧の視点からそれぞれ語られる物語ですが、登場人物の話を別々の作家が書くというライトノベルには珍しい共著の形式で書かれています。
聖司の視点を森橋ビンゴさん、駿介の視点を川上亮さん、慧の視点を緋野莉月さんが書いていますが、共著だと言われなければ分からないくらい違和感が無く非常に読みやすいです。
また、それぞれの視点で語られることで意外な一面が見れるなど、同じストーリーを追っているのに読んでいて飽きなかったのも良かったです。


しかし、慧がこんなキャラだったなんて…。



総括

アイディアの勝利でしょうか。
内容も安心して読める1冊。


適合度:★★★