静野さんとこの蒼緋(ふたご)

静野さんとこの蒼緋(ふたご) (電撃文庫)

静野さんとこの蒼緋(ふたご) (電撃文庫)


あらすじ

「お前に紹介したい人がいる」
 ――そう父に言われ、蒼介が引き会わされたのは、可愛くも凶暴なひとりの少女だった……というか、今まで存在すら知らなかった双子の妹・緋美子だった!!?
 押しかけ的に同居することになった緋美子に終始やられっぱなしの蒼介。家だけでなく同じ学校に通うことにもなってしまっていよいよ息つく場所もなくなり……。そうまで蒼介をやり込める緋美子の真意とは? そして双子ともども巻き込まれてしまった、学校で起こる妙な事件の真相とは!?


感想

作者誰だっけ?、と思ったら「君のための物語」書いた人だったので、気になって読んでみました。


作者もあとがきで言ってますが、実験色の強い感があり、前作が好きだった人にはちょっと物足りなく感じる気がしました。

そして、実験作だからなのか、存在を知らされていなかった妹が突然同居することから始まり、変人の部長がいたり、ツンデレ要素があったり、更に実は隠された秘密があって(以下略)というような、ある意味王道パターンの坩堝のような感じになってます。

そのためか、個人的にはちょっと登場キャラの個性が弱くなっているような気がしますかね。特に、定子先輩はもっと見せ場が欲しかった。

とりあえず、隠されている秘密などが明らかになっていく部分などは結構好きなので、それなりに楽しめる一冊でしょうか。



◇総括

全3巻くらいにしてくれるともっと面白くなりそうな気がするんですが、1巻完結か?

適合度:★★++