- 作者: 葉山透,山都エンヂ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2005/12/10
- メディア: 文庫
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あらすじ
朝の羽田空港でタクローが出会ったのは、ポスターの中の女の子、宮沢梨花。彼女は、人気絶頂のアイドルだった。タクローは彼女に手をひかれるまま、搭乗ゲートをくぐることになる。羽田から那覇、石垣島、そして波照間島。南へと続く二人の旅。――この青い海の果てには、ハテのウルマと名づけられたこの島の、もっと先の果てには、〈ニライカナイ〉があるのだろうか……?
ちょっと聞いてくれ
実は、昨日、新品で購入した。
かなり前にこの記事を見て、読みたいと思って今までずっと探していたんですよ。
ただ、私は小説を新品でしか買わないんですが、この「ニライカナイをさがして」は、もうどこのオンライン書店探しても売っていないんです。(とらのあなは取り寄せになっているけど、注文したら無理って言われた)
しかも、地元の本屋なんてラノベ自体殆ど置いていないようなものなので当然あるわけもなく、半ば諦めていました。
そんな歯痒い状態だったのですが、昨日、街に出かけた際にジュ●ク堂書店にダメ元で寄ってみたんです。
このジュ●ク堂書店、私の住んでいる田舎においては、おかしいとしか言い様がないくらい素晴らしい品揃えでして、もう売っていないアニメーションノートVol1が置いてあったりとか、とにかく異常なんです。
で、期待半分で富士見ミステリーコーナー(未だにあること自体おかしい)を恐る恐る見たところ、本当にあったので奇声上げてしまった。
これがどれだけ異常事態なのかは、オンライン書店でこの小説を新品で探してみればわかると思います。
冗談抜きで四葉のクローバー探すくらい大変だから。
というわけで、今年一年分の幸運使い切った気がしますが、とにかく手に入って嬉しかった。
感想
やっぱり素晴らしかった。
基本的にボーイ・ミーツ・ガール的なものは好きなんですが、特にこういうちょっと気の弱そうな男の子が我が侭な女の子に振り回されるけど最後は××みたいな話は大好物でございます。
思えば、昔読んだ「わたしの勇者さまシリーズ外伝、ぼくの女神さま」というラノベが物凄く好きだったからかもしれない。(一体どれだけ分かる人がいることやら…
さて、ストーリーですが、ある意味最初から最後まで王道に則った話です。
それに、基本に忠実だっただけに本当に安心して読むことが出来ましたから。
そして、話が進むにつれていろいろと変わっていく二人の描写なども非常に良かったですね。
ほんと良い雰囲気の話だったと思います。
ただ、1つだけ言わせて貰うとすれば、タクローの設定は別にいらなかったんじゃないかと思わないでもないかなぁと。
総括
久々に爽快な気分になれました。
適合度:★★★++