カスタム・チャイルド -罪と罰-



あらすじ

遺伝子工学が発展し子供をカスタマイズできるようになった仮想現代。
母に返品された春野、父の偏愛するキャラに似せて作られたレイ、遺伝子操作を拒絶する両親を持つ清田。三人の屈折や友情を描く著者渾身の青春小説。

感想


ぎゃあああぁぁぁ


これが読み終わった瞬間の素直な感想。

いろいろとアレだったものの、良い話にして無難に締めくくるのかと思ったら、よりにもよって最後の最後でひっくり返しやがった

なんてこったい…。



そんな『カスタム・チャイルド -罪と罰-』
実は、作者は以前にも『カスタム・チャイルド』という作品を執筆しておりまして、個人的にその作品が凄く好きだったこともあって、この度創刊されたメディアワークス文庫の作品の中では一番最初に読みました。

もっとも、舞台は同じ程度で全く新しい作品でしたが、少しばかり前作の内容が伺える描写もあったりするので、そちらも読んでいると尚楽しめるかもしれないです。



話は、この作者らしく“面倒くさがりな男とそれに振り回される女の話”かと思ったら実は違ったのが意外でした。(半分はあってるかもしれないけど。
あと、清田のような熱血キャラも珍しいかもしれないですね。


また、恋愛要素は少なめで、むしろストーリーの根底にあった親子の愛情であったり柵であったりといった要素が重く、いろいろと考えさせられるものがありました。
で、春野と清田の友情があり、良い話になるかと思ったら(ry
…いや、良い話だったけどさ。


そして最後に

「ベッドの下にエッチな本を隠す以外で、わたしに言えないような後ろ暗いことは絶対にするなってな!」

知佳さんかっけー。



総括

続編期待したい


適合度:★★★