ボクらのキセキ

ボクらのキセキ (メディアワークス文庫)

ボクらのキセキ (メディアワークス文庫)


あらすじ

「僕はもうすぐ君の彼氏になる男……でも僕たちは付き合ってはダメだ。なぜなら僕たちが付き合うと、不幸な事件や事故が次々起きて、いつか僕らは人を殺すから……」
 波河久則はお調子者の高校二年生。その日も悪友二人と一緒に、拾った携帯電話を使ってそんな悪戯電話をかけて遊んでいた。
 その数日後、久則は隣の高校に通う三条有亜と出会い、彼女に一目惚れ。しかし久則との付き合いが深まるに連れ、有亜のまわりでは思わぬ事故が続き……。


感想

パララバ』の作者の2作目ということで気になって読んでみたんですが、これは面白かった!


ただのイタズラ電話だった筈の内容が真実になっていくっていうのが面白かったですね。
読むごとに何かの伏線なのか疑心暗鬼になりながらいろいろ考えて読まさせられましたし、徐々にその真相に近づいていくまでの描写が凄く楽しめました。


また、『パララバ」では消化不良気味だった学園生活らしさや、正臣のような登場人物もキャラが立っていて凄く良かったです。
特に、正臣のキャラは良い味出していましたね。

あとは、久則と有亜のなかなか縮まらないけど離れない微妙な関係もニヤニヤしたりと。


まあ欲を言えば最後のバトルが若干微妙と言えば微妙だったですが、全体として読んで損は無い作品だと思いました。



総括

タイム・リープ」好きな人には特にお勧めかもしれない。

適合度:★★★★