Android版WineでWindows用フリーゲームを試してみた話

本日は猫じゃなくて趣味の更新なのでご容赦ください。


以前買ったFireタブレットの使い道を模索していたんですが、そのときにAndroid版のWineがあるのを見付けたんですよ。

WineというのはLinuxなんかでWindowsのソフトを動かすためのツールなんですが、Android版があるってことはFireタブレットとかAndoroidスマホWindowsフリーゲームなんかを遊べるんじゃ?と、ちょっと気になってわけでございます。

ちなみに、FireタブレットのOSはFireOSなんですけど、これはAndroidをカスタマイズしたもので、中身はほぼAndroidと一緒なんですよね。



そんなわけでさっそくFireにAndroid版Wineをインストールしたんですが、結論から言うと、Wine自体が動きませんでしたorz



それでこの話は終わってしまうんですけど、それだと面白くないので、別途、仮想環境を構築してそこでAndroid版のWineを試してみようというのが今回のお話になります。

まあ、これも結論を先に書くと、全部失敗しましたけどね



というわけで、ここから先は仮想環境の構築とWineを試した結果のお話ですので、興味のある方だけご覧下さい。



仮想環境

仮想環境にはいつものVirtualBoxを使いました。

AndroidについてはAndroid-x86というフリーのイメージが配布されているので、そいつを使います。

インストールについてはこのあたりを参考にしつつインストールしました。


というわけで、特に問題も無くインストールが完了したのがこちら。


タッチパネルの操作をマウスで行うことを除けばあとは普通のAndroidと特に変わりありません。




Wineのインストールと起動

インストールはAPKファイルを持ってきて実行するだけで完了します。

Fireだと起動しなかったんですが、Android-x86ではちゃんと起動して↓こんな感じになります。



というわけで、以下、動かそうとしてみたWindowsフリーゲームの紹介なども含めてどんな感じになったのか書いていきます。






悠遠物語

公式サイト

言わずと知れたWOLF RPGエディター製の名作フリーゲームで、昨年末に4年ぶりにバージョンアップがあり、ストーリーの追加などがされました。

LinuxだとWOLF RPGエディターで作られたゲームはWine上では比較的安定して動く印象があるんですが、Android版はご覧のように動きませんでした。

動いてくれたらいろいろと面白かっただけに非常に残念でございました。



魔女の家

公式サイト

謎解きホラーアドベンチャーとして名高いRPGツクールVX製のフリーゲームです。

少し前にRPGツクールMV製でリメイクされていたりもしますね。(MV版は有償)

これも動きませんでしたが、そういえばRTPをインストールしていませんでしたし、そりゃ動かないわなと。



魔法少女

ふりーむ!

シミュレーションRPGツクール95製と、ちょっと古めのゲームです。(2012年製のゲーム)

一応、ゲームのウインドウは出たんですが、そこから何も表示されませんでした。

これも原因が分からないので、これ以上の進展は望めそうもないです。

ちなみに、このゲームはSRPGSTUDIOでリメイクされているんですが、SRPGSTUDIO製のゲームってWineと相性悪いというイメージがあるので、無理だろうと思っています。




洞窟物語

窓の杜

ツクール系のゲームがダメなら独自プログラムならどうだ?ということで、コンシューマーゲームへの移植も行われたこともある名作「洞窟物語」も試してみたんですが、これも全画面表示みたいな感じになってそこから何も表示されなくなりました。





終わり

というわけで、Android版WineでWindowsフリーゲームを試してみたというお話でしたが、見てのとおり全く収穫がありませんでした

たぶん、まだこういうゲーム系を動かすのは無理なんじゃないかなぁと思いますが、そのうち動くようになって欲しいものですね。



あと余談なんですが、VirtualBoxにインストールしたAndroid-x86とホストOSでファイルのやり取りってどうすれば良いんでしょうか…?

Android-x86ってGuest Additions CDを読み込まないからVirtualBoxのファイルの共有機能が使えないんですよね。

困り果てたので、苦肉の策でAndroid-x86側でFTPサーバーを立てて、ホストOS側からFilezillaでファイルを送り込みましたけど、もうちょっとスマートなやり方をしたかったです。